「じゃあ、私たちもう寝るから。あなたも…休んだ方が良いよ。」
「寝室汚いからそこのソファアでもいいかな。その辺の毛布とか適当に使っていいから。」
No nameと久保田がそう伝えると横から時任がカロリーメイトを机に置いた。
「ありがと――あの、私沙織って言うんだけど」
「ラブリー久保田と」
「ビューティ―時任。」
「No name。」
「んだよ。No name。ノリ悪いな。なんかつけようぜ。」
「思い浮かばなかったんだもの。時任が何か考えてよ。」
そんな3人のやり取りを見て沙織は楽しそうに笑っていた。No nameは沙織のそんな姿を見て、少し――安心したようだった。
「――はいはい。2人とも早く寝るよ。No nameはいつもならもう寝てる時間でしょ。」
「誠人。――じゃあ、誠人も何か考えてよ。時任ったら変なのしか言わないんだよ。」
「うっせー。形容詞とかしらねーし。」
「あー…まあ、明日ね。今日はもう寝よう。」
そう言い合いをしながら寝室に入っていくのを見て沙織はまた、笑ったのだった。
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