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――数日後

 「――明日。」

 「No name?どうした?」

 「私、明日沙織の様子見に行く。」

 「そうね。No nameが行った方がいいね。俺はバイトがあるから先に行ってて。」

 「じゃあ俺もNo nameと行く。…なんか知ってるかもしれねーし。」

 沙織の退院日にお見舞いに行くことにした。理由は、W.Aのことだ。おそらくどこかの組が動き出している。何か起こる前にとNo nameは考えたのだろう。
 時任は純粋に手掛かりと妊娠している沙織が気になっているのだろう。

 「沙織。なんか知ってんのかな。」

 「さあ。どうだろうね。」

 「…知らない、と思うよ。彼氏を避けていたし。」

 ――そして、翌日。No nameが恐れていたことが起きる。




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