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 ――病院。

 沙織に話を聞く必要があったが倒れてしまったため3人は葛西さんたち警察の人と病院に来ていた。

 No nameは時任の様子がおかしいことに気付いていたが自分にはどうすることもできないことを知っていた。今も、昔も時任が求めるのは久保田だけだから。
 時任のことを久保田にせNo nameは葛西さんと沙織について話し合っていた。


 「…おじさん。沙織から話を聞くの?彼女何も知らないと思うよ。」

 「あぁ。やな役目だがな。聞かなきゃならん。」

 「そう。お腹の赤ちゃん。無事なんだってね。」

 「…知ってたのか。あの子にとって救いになりゃあ良いんだけどな。」

 「どうだろう。沙織は、大人に…母親になる自分と子供のままの自分の間で揺れているように見えた。すごく、危うい感じ。」

 「お前さんが言うならそうなんだろううな。まあ、とりあえず誠人たちのとこ行くぞ。お前さんらはこのことに関しては無関係じゃないからな。一応は話を聞かなきゃいけねーんだ。」

 「わかった。」

 葛西とNo nameは待合室にいる2人のもとへ行った。




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