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 宣言した通り、妖怪たちを殺していく。しかし、No nameは不思議と“死”というものへの恐怖を感じていなかった。

 向こうでは、そこにいるだけで好奇の眼で見られたり恐怖の対象とされたことはあった。

 今は、彼らとたくさんの命を奪い続けることで妖怪たちや戦う術を持たない弱者の立場にいる民間人へ恐怖を植え付けていく。

 殺しなんてやったことなど、当たり前だがなかったのに体が軽やかに動く。まるで、訓練を受けていたかのように動くができる。

 ――死ぬかもしれない。こんなにたくさん殺してる。これからも殺し続ける。人はいつだって多くの死と隣り合わせで生きている。それがより一層近い場所で生きていくことを決めた。

 なのに、怖くないのはなぜだろう。なぜか、私は恐怖を感じていない。

 こんなにも死があふれているのに。

 お守りのおかげ?これはいままでたくさん私のことを守ってくれた。

 でも、違う気がする。

 では、なぜ?――

 No nameの様子を気にしつつも4人は妖怪を殺していく。その動きに迷いはない。
 No nameは何となく、彼らのことを見た。迷ってはいないが、恐怖を感じない理由をこの殺し合いの中で探している。





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