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問題は1つじゃない
No nameはこの町に来て悩み事が増えたように思う。彼らと旅をする事の意味を知ったともいえる。確かに危険な旅なのはわかっていた。だが、自分たちにしか関係のないことだと思っていたのだ。
――最初の町の宿屋
「皆様同じ部屋でよろしいですね?ではこちらにお名前をお願いします。」
「――はい。どうぞ。」
ハヤブサ 太郎
次郎
三郎
四朗
花子
「あら、ご兄弟ですか?」
「あはは。ええ、まあ。」
「…花子…。」
No nameは八戒のネーミングセンスに疑問を抱かざるを得なかった。
ただでさえ、みんなマントにサングラスをかけるという怪しい恰好をしているのに明らかに偽名。しかも兄弟に見えないのに兄弟のような名前。
怪しさに拍車をかけている。
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