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 「あの!――私、後ろでいいです。2人の間で大丈夫です。」

 「No name?ダメですよ。女性が男のそばに警戒もせずにいるなんて。」

 「こー見えて俺紳士よ?同意じゃなきゃ手は出さないっての。」

 「悟浄…?それが、信用に値するとでも?」

 ぐぅぅぅきゅるるるるる

 「腹減ったああああああああ」

 また言い合いになりそうになりNo nameはハラハラしながら止めなくてはと思っていた。しかし、悟空の盛大なお腹の音に言い合いは止まった。

 「とりあえず…保留という事で。」

 「――おう…」

 「なー三蔵!腹減った!」

 「うるせえ!このバカ猿!」

 スパーン!

 三蔵のハリセンが炸裂。No nameは唖然としている。そんなNo nameを見て八戒と悟浄は笑い出す。

 「ふふ。No nameこんな感じなんです。うるさくて嫌になったら言ってください。」

 「あ…はい。その時は、お願いします。」

 ようやく、旅の始まり。スタートラインに立った。





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