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 「あの。一緒に来ませんか?」

 「そーそー。行くとこないだろーし、三蔵と関係ありそうだし?」

 「おい。勝手に――」

 「なーいーじゃん!三蔵!」

 「まあ、No nameさんが良ければの話ですけど…どうしますか?」


 No nameへ視線が集まる。No nameは考えた。自分はどうしたいのかを。峯明も桃醍もいない。みんなおそらくだが亡くなってしまっている。

帰る場所などない愛する世界でどうやって生きていくのか。

 「――お願いします。私は、みんなのことが大好きなんです。峯明は1番好き。だから、峯明が残したものを見たい。守りたい…です。」

 「おい。俺は自分のモンは自分で取り戻す。お前の手を借りる必要などない。」

 「そうかもしれません。でも、私はみんなの望んだものを知りたい。みんなが命を懸けたものを知りたい。みんなの軌跡を知りたい…。

 ぜんぶ、私の自己満足です。私は、みんなの居なくなったこの世界に納得がいかないんです。だから、足掻きたい。足掻く理由が欲しいの。

 …お願い。このままじゃ受け入れられない。私も連れて行って…。」








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