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お守りの話は皆賛成してくれた。問題はどういう形で体に埋め込むのか。女の子だから傷を残してはかわいそうだと。しかし、目に見えなければわからない。
皆が頭を捻っているときに蝶庵が1つの提案をした。
「 お守りつったって、何をするお守りだよ。もし、No nameに危険がないようにするためなら危険が起きた時に発動するようにすればいいじゃねーか。そうすればいやでも危険があった時に見える形になるだろ。」
「おい、傷を残すようなことになるのは――」
「青藍。体に埋め込んでる時点で傷がないとは言い難い。」
「普段は見えないようにしておけばいい。蝶庵みたいにタトゥーにすればいいんじゃないか?小さいやつにして。発動してもおしゃれとなんら変わらんだろ」
「道卓の言うとおりだ。俺達がNo nameにしてやれることなんざ限られてんだ。」
峯明はNo nameにお守りのことを説明した。本人に何も言わずにやるのはかわいそうだと皆が感じたためだ。
「No name。蝶庵みたいにタトゥー入れても大丈夫ですか?」
「バラ?」
「薔薇じゃなくてもいいんだぞ。蝶でも、百合でもなんでもいいんだ。」
「わたし・・・桜が良い。見たことないけど、キレイなんでしょ?」
「そう、ですね。じゃあ、桜にしましょうか。」
そうして、皆でNo nameのことを想い術を発動した―――。
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