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――数日後

 「――!No name!No name!起きてください!」

 「…峯、明?」

 「峯明?どうしたんだ。そんなに騒いで。――ッ!?」

 「桃醍?峯明?No name起きたのか!?―――ッ!」

 「おい!どういうことだ!?いきなり起きなくなったと思ったら、なんでNo nameはこんなに成長してるんだ!?」

 朝、皆が目を覚ますとそこには14,5くらいの年になったNo nameがいた。
 幼子のときよりもはっきりとした口調になっている。しかし、成長したとしても前と変わりなく心は幼いようだった。

 「どうして…」

 「峯明…私変?みんなと違うの?」

 「――ッ!いいえ。おかしくないです。なにも、おかしくないですよ・・・。」

 「なあ、お蝶はん。」

 「なんだよ丸。」

 「No name、ちょっと透けてません?」

 「はっ!?」

 No nameをよく見ると体が透けていた。まるでこの世のものではないかのような状況に皆困惑した。
 なにが、No nameに起きているのかわからない。だが、成長してしまったのだ。

 このままではいけない。幼いままではいられないと感じた。同時に、No nameには時間がないと直感していた。




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