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6
――数日後
「――!No name!No name!起きてください!」
「…峯、明?」
「峯明?どうしたんだ。そんなに騒いで。――ッ!?」
「桃醍?峯明?No name起きたのか!?―――ッ!」
「おい!どういうことだ!?いきなり起きなくなったと思ったら、なんでNo nameはこんなに成長してるんだ!?」
朝、皆が目を覚ますとそこには14,5くらいの年になったNo nameがいた。
幼子のときよりもはっきりとした口調になっている。しかし、成長したとしても前と変わりなく心は幼いようだった。
「どうして…」
「峯明…私変?みんなと違うの?」
「――ッ!いいえ。おかしくないです。なにも、おかしくないですよ・・・。」
「なあ、お蝶はん。」
「なんだよ丸。」
「No name、ちょっと透けてません?」
「はっ!?」
No nameをよく見ると体が透けていた。まるでこの世のものではないかのような状況に皆困惑した。
なにが、No nameに起きているのかわからない。だが、成長してしまったのだ。
このままではいけない。幼いままではいられないと感じた。同時に、No nameには時間がないと直感していた。
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