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「いーけないんだいけないんだせーんせーにいっちゃおー」

「峯明…!どうやらお前にはもっと厳しい罰が必要なようだな。」

「師範代。終業しました。これから掃除をしなければなりません。」

 「…峯明!明日楽しみにしておくんだな!」

No nameの様子を見ていた峯明は象凌を挑発した。象凌は峯明に対し罰を与えようとしたが青藍が止めに入る。そして、ちょうどよく今日の修行の時間は終わりとなった。皆がぞろぞろと帰るのを象凌は悔しそうに見ていた。

 「ほうめい。わたし、へん?」

 「――いいえ。どこも変じゃないですよー」

 「No name…気にしなくていい。いつものことだ。」

 「けが。いっぱい。みんな、けがいっぱい。」

 「No nameは良い子ですね。」

 
 No nameには理解できないことはすべて不安となってその小さな身に襲い掛かってきた。

 ――変。苦しい。心が苦しい。
    早く、大きくなりたい。みんながいじめられないように・・・・。

 No nameが胸に痛みを残しつつその日を終え眠りについた。



 ――翌朝、No nameに更なる変化が起きた。No nameが目を覚まさないのだ。
皆が、どんなに声をかけても起きる気配がない。まるで、今、自分や周りに起きていることを拒絶するように眠ったままだ。
 
 そして、数日間No nameが目を覚ますことはなかった。

No nameにとってこのことがどう転ぶのだろうか・・・。




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