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 「あー疲れたぁ。」

 「峯明。お前ほとんど寝てただけじゃねーか・・・」

 「・・・・」

 「青藍?」

 「次は、体術だ。No nameを連れて行くのは…控えた方が良い。何かあってからでは遅い。」

 修行は問題なく進んだ。――いや、進んでいた。
 問題なのは体術の時間だ。師範代である象凌は一ノ班に対し当たりがきつい。特に、玄灰には差別的言動が目立つ。

 今までの師範代はNo nameに気付いていたが大人しくしていることから何かを言ってくることはなかった。しかし、象凌はそうはいかないだろう。
 玄灰への態度からもNo nameを異形だ、なんだと騒ぎ立てる。相手が幼子だろうと関係ないのだ。だが、いまさらどうすることもできないのが現実だった。
 
 考えに考えた結果、No nameを木の上に隠れさせることとなった。









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