何を間違ったのだろう。

どこで道を違えたのだろう。


手を伸ばす方向が違っていたなら

僕らはずっと幸せだったのだろうか。



「だから、黒子っちが好きなんスよ」

「あの先に私はいないから」

「気付かないふりはやめてください」

「誰より好きなのに、どうしてよ」

「嘘つき」

「馬鹿らしいですよ」

「嫌いになれたら苦労しないから」


「幸せになりたいだけなのに」



― あの日、僕らは恋をした。 ―

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