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これと
これの番外編
きみが笑ってくれるなら、あいつが泣けば、こんなにも心が痛んで、苦しくて死にそうになる(いや、真面目な話ね)あいつが笑えば、こんなにもホッとして自然に笑みがこぼれる。自分でもビックリするくらいとことんあいつにハマってる。絶対に俺に振り向くはずはないのに・・・。なんたって、名前は黄瀬が好きだからだ。
一度だけテツに『青峰くんはそれでいいんですか?』なんて聞かれた気がする。確か俺はその時、『いいんだよ、俺は。名前の一途で、強がりで、だけど誰よりも脆い。そんな所を支えたくて、好きになってたんだよ。たとえ彼氏とかそんなもんになれなくても守ってやりたいんだよ』とかカッコつけた気がする。まぁ、実際にそうだから。俺は名前の彼氏なんて地位に居なくたって、"守ってやりたい"そう思う。彼氏なんかよりも近い場所で、名前の笑顔が見たいから。
「おい、名前ー」
「青峰!どーかした?」
「いんやぁ、別に・・・。」
君の笑顔が見たかったなんて、絶対に言わない。言えない。
「変なのー。」
「うるせぇ」
「はいはい。あ、コレ見て!新しい味のポッキー!一緒に食べる?」
「おぉ。紫原にとられねぇうちにな」
本当のキミへの気持ちはこれからも言わない。言えない。
「たしかに!むっくんにはとられそう」
「だろ?んじゃ、これは俺が頂くってことで」
「は?やだよ!黒子くーん!青峰がまた意地悪するー!」
「っだー!!いちいちテツに報告してんじゃねぇよ!」
だけど、キミの泣き顔はもう見たくないから。明日は俺の傍に居てくれたらいい・・・なんて。
世界の幸せみたいに笑おうか
−愛してるなんて、言えないだろうから−