楽しげに微笑む君を見ていたら、これが恋とか愛とかどうでもよくなる。すでに重症ですよね、知ってます。ただそれだけなのに、それだけなのに。


「どうしたらいいと思う?」
「知る訳ないのだよ」


胸がヤキモキするんですー、と愚痴れば高尾の親友は冷たい態度をとりやがった。(でも本当に仲良いから反論できなかったあたしがいる。)コイスルオトメが嘆いてるのに…と聞こえない程度に呟いたのに、地獄耳な緑間は「どこにいるのだ?」とさわやか笑顔で答えた。


「ほんっとにムカつくよね、あんた」
「よく言われる」
「…いい性格してるよね」
「お褒めいただき、光栄なのだよ」


胡散くさっ、と呟くと「いい加減ぶん殴るぞ?」と言われたので仕方なく、仕方なく押し黙ることにした。

目の前には携帯を片手に、意気揚々と電話をする高尾の姿。あぁ、そうか。そうなのかもしれない。隣で同じく携帯を弄る緑間の服のすそをツンと引っ張れば、何だ?とでも言いたい顔で此方を向いた。


「あたしわかったよ」
「何がだよ」
「好きになるのが遅かったんだよ…ううん、今の高尾だから好きになったんだよ」
「…そうか」



(名前、結果、良いって!)(よかったじゃんか)(…強がり)
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