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「私ね、あの時出会ってくれたのがアルバさんでよかったなあって思ってるよ」

「ん?そうなの?」

「うん。あの時会ったのがアルバさんとロスさんでよかった」

「そっか」

「そうなの。アルバさんとロスさんと会えてよかったなあ」

「うん。…ボクも。ボクも、そう思ってる」

「アルバさん?」

「ボクが勇者に選ばれて。あの時、たくさんの勇者がいた中からあいつがボクを選んでくれた。一緒に旅をして、ルキちゃんと出会った。それって本当に奇跡みたいな確率だよな」

「じゃあ、私たちが出会ったのは奇跡なんだね」

「そうだね。ボクとあいつとルキちゃんが出会ったのは奇跡だし、みんなと出会えたのも奇跡だ」

「なんかすごいね。私たち、ラッキーだったんだ」

「まああいつがこれ聞いたら鼻で笑うかもしれないけどな」

「そんなところがロスさんらしいんだよ。ロスさん、照れ屋さんだから」

「はは、ルキちゃんがそう言うならそうなのかもね」

「そうそう!私がそう言うんだから間違いないの!」


「じゃあ、早いとこ『奇跡』を笑い飛ばしてくれる奴を取り戻しに行かないとな!」

「おー!」







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