甘露

拭っても拭っても、次々と先端に滲む露を、ディーの舌が丁寧に舐め取る。

「っ!…ふ、ぅ、…ディー、ァっ…あ」

両の親指をぴたりとつけ、ふっくりとした睾丸を持ち上げるようにして蕾を露わにすると、セヴィの背中が弓のように反らされた。

そのせいで、溢れる白い露とディーの唾液がとろりと後ろまで垂れてゆく。

蕾の周りは蜜にまみれ、ディーの親指の腹で促されて、もう花開く寸前だ。

「昨夜もあんなに乱れていたのに…。まだ欲しいのですか?セヴィ様」

セヴィの熱を含んだまま、器用に喋るディー。

喉の震える振動にセヴィの花蕊も同じように揺れた。

「ふ、っ…ハぁ…!…ァ、ンっ」

セヴィはその問いに答えることもできず、うっとりと快感に浸っている。

蕩けた瞳のセヴィがディーの髪をくしゃりと握る。

それを合図にディーはセヴィの脚を椅子の座面まで持ち上げた。

曲げた膝を抑え込んで、後ろまですっかり見えるような格好にさせる。

ベッドの上ではあまりした事のない恥ずかしい姿勢に、セヴィはおろおろとディーの首に縋った。

「ディー…っ、はやくぅ…っ」

腰の布を解く従者の動作は、そんなセヴィをわざと待たせるように遅い。

ディーの雄蕊がセヴィの中に埋められた頃には、その瞳に涙が滲んでいた。

「ふ―、ぁっ…ン、あ、ぁっ――」

潤んだ秘所の花弁が、ディーの形を捉えて細かに揺れる。

「くっ―…!朝からこんな風に吸いついて…いやらしい方だ」

腰を引けばくちゅん、と音を立ててセヴィの蕾の中に引き戻された。

じゅくじゅくと蜜の滴る熱い秘部はディーの思考も徐々に溶かしてゆく。

「あっ、…!ン、…っ、…、ア、ん…ぅ…っ、ぁあっ」

「セヴィ様……っ、――ハ、っ…く…っ!」

乱れた吐息を交わすように唇を合わせて、二人は夢中になって腰を揺らした。



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