小さな手のひらの中でを終えて
ダリスとシフェルーのお話は、DEシリーズの中でもかなり始めからありました。
絵を書いたり、あらすじを書いてしばらく寝かせていたのです。
ある日DEシリーズの設定やメモなどを書いたノートを捲っていたら、二人が突然会話を始めて。
ノートのページの最初のメモ(絵を含む)はたったの三ページでした。
出逢いから結末まで、一気に思いついたので焦りました。
日記にも、ちらっと書いています。
それはもう凄まじくて、実生活にも影響が出るほど(笑)
二人の会話や雰囲気を忘れないうちに、と全話を二十日ほどで書き上げました。
ずっと携帯でカチカチやっていたので、右手が腱鞘炎になりました(笑)
今さらだから言えることを一つ。
最初のメモでは、ダリスは手袋に印章をはめ込んで、二重に手袋をしている、という設定でした。
直に手のひらに埋め込む設定にして、本当に良かった。
タイトルの『小さな手のひら』はシフェルーのことをさしていたのですが、ダリスの左手に埋め込む設定にしたことによって、二人の『小さな手のひら』というニュアンスを持たせることができたと思います。
あと、ダリスの瞳の色はリンクの色をイメージしていて、表紙の『美しい瞳』も二人ともを含めて書いています。
何だか語り過ぎですね(笑)
それだけ思い入れが強かったのです。
キャラ達が動き過ぎて、急遽ボーナスエピソードも追加してしまいましたし。
短いお話ばかりですが、ボーナスエピ、かなり気に入ってます。
全編を通して、すごく楽しく書けたお話でしたので『小さな手のひらの中で』、皆様にも気に入って頂けると幸いです。
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