Sugar boy

日に焼けた膝が顔をだす。

グリーンのチェックのトランクスは子供用だろうか、俺が身につける下着よりも一回り小さいような気がした。

「双葉、下着も脱いで」

あぐらをかいたまま、双葉を見上げそう告げると、ますます顔を赤くする。

「っ…ひーくん、こっち見ないで」

震える耳が、電気の光で血潮の色に透けていた。

「いま見なくても、どうせすぐに見ることになるよ?」

優しく諭すと、意を決したようにゴムに手をかけ、さっと下着を脱ぐ。

日に焼けた膝やくるぶしとは違い、砂糖細工のように白い太ももが目の前に現れる。

恥ずかしいからか、ほんのりピンクに染まった双葉の肌。
そして、僅かばかりの茂みの下に、慎ましい色をしたペニスが見えた。


かわいい…
ちょっと首を伸ばせば、触れられる距離。
息をのんで、その衝動を抑えつけた。

「…ひーくん、どうすればいいの?」

小さな声は震えている、目には少し涙がにじんでいた。

「横になって」

自分の体を布団の端によけ、双葉が寝転がれるくらいのスペースを空ける。
そこへ双葉がおとなしく膝をつき、さっきみたいにころんと横になった。

俺の方に体を向けて、うるうるとした視線を投げ掛けてくる。

「ちょっと、見せて」

そう言って双葉のペニスに手を伸ばす。

「ひ、ひーくん!?ぁ…」

手にとった小さなそれをぷるんと上向けて形を確かめる。

「〜っ!!ぅー…」

双葉の抗議の声が聞こえたが、無視して手にしたペニスを見つめる。
大きさは少し小さいような気がする。
色はまだ、肌の色に近い。

「双葉、握ってみて」

体の下になっている双葉の右手を取って、持っていく。

「ほら、オ…ひとりエッチしたいんだろ?」

オナニー、って言葉、双葉に似合わないな…。
そう思って思わず言い直してしまった。

恥ずかしがる双葉は体を固くするばかりで、指に力を入れようとしない。

目をぎゅっと瞑っているのがまたかわいい。
向かい合うように横になって、ペニスに添えられた双葉の指を自分の手のひらで包んだ。

「一緒にシてあげるから、ね?」

甘やかすように、双葉のおでこにキスをする。
驚いて目をあけ、ぽかんとする双葉。

「ね?」

もう一度促すと、こくりと頷いて、再び黒い瞳を瞼の下に隠した。
ペニスを揉むように、くにゅくにゅと手のひらを動かす。

「…ん、」

吐息が漏れて、瞼が震える。

「痛くない?」

動かす手を止めずに問えば、

「ぅ、ん…」

か弱い声で返事が返ってくる。
ゆっくりと上下に擦ると双葉の息が乱れた。

「ぁ…、んっ」

はぁはぁと息をしながら小さな声を漏らし、眉を寄せる。
ほっぺた、赤いなぁ。



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