Key

「鷹大…今、何本指が入ってるか分かるか?」

突然、先端に息を吹きかけるように問いかけてくる泉。

「んっ…ぁ、あっ……んなの…っ、分か…ん、な…っ…」

「分からない?…ほら、何本?」

そう言いながら、指を奥まで押し込まれた。

「ァ、ぁあっ!!…ダメ…っ」

「鷹大?」

「ァっ、ん、…ぁ、奥に、ぁ、た…る…っ…ァ、い…ずみ、ぃ、ぁ…もっ…イくっ…」

達しそうになった瞬間、指がズルリと抜かれてしまった。

「っ、く!!…いずみぃっ…」

不満の目で見下ろすと、微笑みを浮かべ、ねっとりと俺の竿を舐めながら泉はこう言った。

「鷹大…いつもより、感じてるだろ」

その目線に、舌に、つり上がった口元に、後ろを撫でる指に、体の奥にズクンと痛みが走る。

今まで感じた事のない、痛いほどの快感が。

「ほら…ここ、ひくついてるぞ」

「んァ…!!」

ぷちゅっ、と少しだけ中指を入れられ、すぐに抜かれる。
睨んでも、意地悪な笑みを浮かべて笑うばかりの泉。

体の中はぐずぐずと焼けるようで、イきたいのにイけなくて、頭がふらふらしてくる。

「…ふ…いずみぃ…っ」

すがるように名前を呼んだら、泉の顔が上がってきた。

「鷹大…俺が、欲しい?」

問いながら、後ろを弄ってくる。
けれどそれ以上は動かしてくれない。

「…っ、…、…しい」

「ちゃんと言って、鷹大」

「っ…く、…泉が、欲しいっ…、はや、っ…ん、ぁあっ!!」

はやく、と言う前に泉の熱い楔が俺の中を貫いた。
脈打つそれをきゅうきゅうと飲み込んで、体の中が悦んでいるのが分かる。

「ン、ぁあっ、ァ…いずみ…は、ァ…っ…」

左足を折り曲げられ、右足だけで踏ん張って。
こんな体勢で揺さぶられるなんて初めてだから、思わぬ所で快感が走ったりして。

「鷹大…っ、キツい…」

泉も俺と一緒なのか、いつもより余裕のない表情をしているような気がした。

「ぁ…だっ、て…ふ、っ、いず、み…の、ァ…熱い…からっ…ァ、ぁあっ」

「っ…く、あんまり…煽るようなこと…言う、なっ…」

「っ…ぁあっ、ァ、ん…ぁあ、ふ…っく…、っ、ぁっ…ァあっ!!」

泉が激しく腰を揺すって俺の背中がびくびくと跳ねた。
衝撃で体を預けた扉がぎしっ、と軋む。

その音をどこか遠くに聞きながら、ほとばしる熱。

「っ…鷹大っ…」

泉がドクンと脈打って弾けるのを、ひくつく体の中で感じた。



←[*] 5/6 [#]→
目次へ

MAIN
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -