Key

しかも、ベッドでする時よりも気持ちいいような気がする。
気のせいだと思いたい。
だけど、

「ぁっ!!…っ、ん…ふ、ぅ……い、ずみぃっ!!」

泉の手が、硬くなっている俺の中心を優しく撫でた時それは確信に変わった。


いつもより、気持ちいい。


こんな場所だからだろうか。

「泉…いずみっ…ァ、は…ぁっ」

泉の首に絡めた腕に力を込めて、名前を呼んで、快感を訴える。
すると、俺の顔の位置まであがってくる泉の顔。


そこには、欲情しきった瞳があった。


どちらからともなく唇を重ねる。

「っ…!!…んっ」

舌を絡めながら、俺のジーンズを脱がしにかかる泉の手。
チャックがおりる僅かな振動にも、熱を高める俺自身。


ここが玄関だとか、
外に聴こえているかもしれないとか、
言わなきゃいけないことがあるとか、
ふたりとも立ったままだとか、
全部、どうでもよかった。



泉の熱しか感じられない。

それだけしか感じたくない。



「は、ぁっ…いずみ…」

ジーンズも下着も脱がされて、少し寒い。
靴下だけで玄関に立つのは妙な感じがした。


先走りを垂らして、物欲しそうに上を向いている俺の欲望の塊。
それを、膝をついた泉が躊躇いなくくわえた。

「ン、ぁっ、ァ、はっ…ぁあっ」

それだけで、イってしまいそうだった。

泉の唇の柔らかな感触に、その熱に、足ががくがくと震える。


いやらしい音をたてて、俺の欲望が泉の口を出たり入ったりする。
蜜の溢れた先端を、舌で舐められれば、爪先から頭までびりびりと快感が駆け巡る。

「っ!!あっ、ァ、んぁ、…ぁ、っ…ふ」

その舌先が裏筋をぐちゃぐちゅと刺激するから、腰が砕けそうになった。
力の抜けた腰を泉の左手が支え、右手の指が根元に触れる。

滴る先走りと、泉の唾液を絡めとって、その指は後ろへ滑り込んだ。

「…ぅ…んっ、ァ…っ…」

濡れた人差し指と中指で、穴の周りを刺激される。

「ン、ぁ…は、ァっ」

入り口のひだをほぐすようにしっかりと濡らされてから、ぐっ、と中指が侵入してきた。

「…っ!!…は、ン、んっ!!…あ、ぁぁっ…」

竿に絡んだままの舌の動きと連動するように、指は出たり入ったりを繰り返す。


まるで、鍵を受け入れる鍵穴のように。
いつしかそこは、淫らにひらいてしまっていた。



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