アイ・ノウ
ふ、ふ、と短いを息を吐きながら、眉間に皺を寄せて感じているユウヤの顔はかなりセクシーだった。
「ふ…、ァ…、っ、」
勝手に体が反応してしまう。
体の内側が、きゅうぅ、と狭くなってユウヤのペニスを搾る。
「ァ…!カズマっ、止まんね…俺っ…」
「ユウヤっ…ぁ、俺も…すご…っ、…イイっ!」
ユウヤの気持ちよさそうな顔を見たら、何だかもう、どうでもよくなってしまった。
思ったことをそのまま口にして、腰を差し出すようにする。
「っ、…カズマ、…ァ、このまま、イっていい?…、はァ…っ、な、カズマっ…!」
「ァ、ン、うん…、ァ、俺もっ、イく、っ…ユウヤ、一緒に、イって…、――っ!!」
「カズマ、…き――!」
湿った音も、卑猥なセリフも、腰の動きも、気持ちの高ぶりも。
全部が最高潮に達した瞬間、ユウヤは俺の中に。
俺はシーツの上に射精をした。
「腰、いってぇ…」
息を整えて口に出した俺の第一声に、ユウヤは笑う。
「ふ、ムードねえなぁ」
そう言う自分だって、はじめはムードもへったくれもなかっただろう、と言い返そうとして、やめた。
「…本当のコトだから、しょうがないだろ。ところで、ユウヤ」
シャツを羽織ったばかりのユウヤの腕を、ベッドに横になったまま、くいっと引っ張る。
「俺に、言うことあるだろ?」
今度は、ムードたっぷりに言って欲しいと思った。
ユウヤのこころを、示す言葉を。
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