花、愛でつ

背筋を伝う、吹き出した汗。

「久しぶりだから、こんなに感じているのかい?」

指をゆっくり奥にすすめながら、僕に卑猥な事を言わせようと加島さんが問いかけてくる。

「違、っ…ァっ、ぁ、…ン、…は、ぁっ」

「違う?いつもと、同じくらい?」

「っ…、ん。おな、じ…っ、ぁ」

「いつもと同じくらいじゃあ、物足りないだろう?晴くん、そこの白い箱を開けてごらん」

左手はついたまま、右手だけで、加島さんに言われた通り、デスクの隅にある白い箱を開けた。

出てきたのは目に眩しい色をした、大人のオモチャ。

普通のローターとは違って、あまり鋭くはないとげがあり、しかも大きい。

「…、っ!…かしまさん、僕っ…」

「晴くん。それが欲しかったら、自分で舐めて、よく濡らして」

学生を諭すような淡々とした口調で言われれば、従う他なかった。




「っ、…ふ、ん…っ、む……」

ぴちゃぴちゃと音を立てて、口に含んだローターを舌の上で転がし、唾液を絡める。

程よい所で、肩ごしに伸びてきた加島さんの手にそれを渡した。

「ここも柔らかくなったし、すんなり入るかな?」

割れ目を広げられ、入り口に押し当てられる卑猥な形をしたプラスチックの塊。

「ん、はっ…―――っ、アぁ!」

心の準備にと、息を吐いた途中で侵入してきたので、思い切り喘いでしまった。

入り口のひだを滑らかなとげが擦り、体の中に入っていく。

今まで味わったことない感触に、知らず知らずのうちに声が漏れた。

「んっ、…ぁ、あ゛…っ――ン、っ、ぅ」

「晴くん気持ちいいかい?全部入ったよ」

ローターを締め付けて、内側が蠢く。
加島さんの指が、仕上げとばかりに更に奥へと押し込んだ。

「やっ!――ン、ぁ、い…、ぁンっ、あっ、ァ―っ、…!」

奥まで入ってきたローターのとげが、ピンポイントで前立腺にあたる。



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