It's not so far

「あ、ァ!…んっ、てっぺ、もっと、こすってぇ…」

「なりっ…今日、すごいね…」

「ふ、んんっ…ァ、ん、すごい、よ…っハァっ…も、ぐちょぐちょ、にっ…ン、なって、る…ぅ、あっ、ァ」

「…っ!なり、鳴、イきそう?」

鉄平が俺の名前を呼ぶ声が、耳元で響く。
本当に、すぐそばに鉄平がいるものと錯覚してしまう。

「んっ…ぁ、も、イくっ…ァ、てっぺ、ぇ…あ、ァっ…イくぅ…っ、っ――!」

「なり…、俺も…っ…ふ、っ…」

電話を持つ左手に力を込めて、鉄平の肌に爪を立てている感覚を思い出しながら達した。





「はぁ…鳴、可愛かった…」

荒い息を整えながら、鉄平が熱を放った後特有のかすれた声で囁く。
その満足げな声に、俺は何となく寂しくなった。


まだ、足りない。

体が、特に後ろの秘部がそう感じていたからだ。

「鉄平…もう、終わり?」

鉄平とは正反対の不満げな声で口にすると、電話の向こうでまたしても息をのむ音が聞こえた。

「鳴…?」

本当に、今日の俺はどうかしているかもしれない。

電話を枕の上に置いて、その横に頭を預ける。
下着を脱ぎ、下半身をさらけ出して、ベッドの上に腰を突き上げてうつ伏せになった。

かもしれない、ではなく。

「鉄平…後ろも、いじって…」

「鳴…!今日、エロすぎるよ…」

確実に、どうかしている。





「指、舐めて?」

鉄平に促されるまま、右手の中指と薬指を唾液で濡らす。

「ふ…っ、ン、…く」

ちゅぱちゅぱと音を立てて、鉄平に聞こえるようにしゃぶった。

「鳴。今日、ホントにエロすぎ」

余裕のある鉄平の声に少しばかり悔しさがこみ上げる。
本来なら、逆のはずなのに。

けれど、今日は。

本当に、どうにも。
我慢できない。

「ん、ぁ…鉄平、も、挿れて、いい?」

「ちゃんと濡らした?」

鉄平が少し笑ったのが、電話越しでも分かる。

「ん…指、いっぱいなめた」

「なら、いいよ。鳴のおしりに指、挿れてあげる…」

高く突き出した秘部に、濡れて光る指を這わす。

これは、鉄平の指。

そう、自分に言いきかせて、一息に中指を挿入する。

「ン!…ぁ、アっ…てっぺ…ぇ…」

体の中に、鉄平の指を受け入れた時と変わらぬ熱が集まる。



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