Under The Stars
尚哉さんのキスの嵐が、僕のほっぺたや首筋を襲う。
「んっ…」
最初はいつものキスだったし、まさかベランダでエッチな事はしないだろうと思っていたのに。
尚哉さんの、僕の肌を撫でる手はどんどんエスカレートしていった。
「ぁっ、〜…ひさやさんっ!」
だめだよ、と僕の胸元を撫でる尚哉さんの手を取って止めようとする。
けれど、耳元で囁かれる甘い声に僕の抗議は遮られてしまった。
「直が、そういう気分にさせたのに、今更だめはないだろう…?」
僕にそんなつもりはなかった、と言ってももう手遅れだ。
尚哉さんの指は少しずつ、それでいて確実に。
僕の体に、快感を与えていく。
胸の飾りも、お腹の下にある僕の中心も、撫でられれば、まるで始めからそんな形だったかのように、硬く尖って刺激を待つ。
僕の体のどこを、どんな風に触れば良いか、尚哉さんは知り尽くしてる。
手のひらで肋骨から脇の下まで撫で上げられたかと思えば、柔らかな唇が首筋を這う。
「〜、っ!…ふ、…っ、ン…ァっ!」
濡れた舌先に音を立てて胸の突起を舐められ、パジャマのズボンに染みができた。
それを合図にズボンと下着をずらされて、恥ずかしい格好になってしまった。
「ふ、ぅ〜…っ…」
いやいやと首を左右に振って僕の意思を表すけれど。
尚哉さんの、熱っぽい濡れた瞳が、愛おしそうに細められるのを見て、僕は息苦しくなってしまう。
胸の辺りは甘く、痛んで。
それは、尚哉さんの両手が胸の飾りを左右同時にくりくりと弄るせいではなく、鼓動の高鳴りだと思いたい。
そうして僕は、全身、余すところなく快感を与えられて。
尚哉さんの手の中に、真っ白な熱を放ってしまった。
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