Under The Stars
「余裕そうだな…直」
「ぇ…?…ゃ、そんな事っ…、ハっ…ぁ、ァ…んっ!あ、ァっ」
ない、と言おうとしたけれど、続きは喘ぎに変わってしまった。
尚哉さんの、僕の硬くなった中心に絡む指が、激しく上下に動かされたから。
「アっ、ぁ、ぁ、…ン、…!や…尚哉さん…っ、ダメ、ぇ、そ…んな、ぅ、ごかしちゃ…っ、ぁ〜…っ」
くちゅくちゅと、エッチな音がして、更に早くなる指。
親指も使って、透明な蜜の滴る先っぽをくりくりと刺激される。
「は…っ、ン、ぁ、っ、や…、尚哉さん…そ、…れは、だ、め…っ〜…アっ、…はぁ、ん…」
先っぽがどうしようもなく感じてしまう僕は、無意識に尚哉さんの指の動きに合わせて腰をくねらせてしまう。
「…やめて、ベッドまで我慢できるか?」
「ん、ぁっ…アっ…〜、ずるいぃ、…尚哉さん…っ、ンっ…ふ、ぁア――っ!」
そもそも、こんな所で。
なぜ、こんな事になったかというと。
僕は、ベランダに出て、理科の宿題をしていた。
星座を確認して、ノートに書き写す宿題だったのだけれど、マンションのベランダからでは見えない部分が多すぎて、手間取ってしまっていた。
お風呂上がりのパジャマ姿で長いことベランダで悩んでいたので、すっかり体は冷えて、くしゃみが出てしまう。
「直、そろそろ終わりにしたらどうだ」
くしゃみを聞きつけたのか、お風呂から上がったばかりの尚哉さんが心配そうに、ベランダにおりてきた。
「うーん…。これで、大丈夫だと思う?」
僕がノートに書き写した点と、ベランダから見える星空を見比べて、尚哉さんは笑う。
「大丈夫。よく、書けてる」
そう言って、頭を撫でてくれる手のひらから、ふわりとソープの香りがした。
「尚哉さん、いい匂いがする」
僕は無邪気に、尚哉さんの腕に鼻をあてて、ソープの香りを胸いっぱいに吸いこんで笑った。
多分、これが、尚哉さんのスイッチを押してしまったんだ。
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