Storm Of Kiss

そんなことを考えている間に、尚哉さんの手はシャツから出ていってしまった。

「ゃっ…」

無意識に不満の声を発する。

「直?」

キスされて、触れられて、僕も欲情してたんだ。


もっと、触って欲しい。
いっぱい、気持ちいいことして欲しい。
もっと、もっと。


それが、本音だった。

「……きもちいい、から…っ…もっと、して…」

耳まで真っ赤にしながらそう言って、尚哉さんの手を握った。
ベッドに行こう、そう言って僕を抱きかかえる尚哉さん。

その肩越しに、寝室のドアが閉まるのを見つめた。



ベッドの上に僕を横たえて、すでにはだけているパジャマの上着を本格的に脱がし始める尚哉さん。

その間にもおでこや頬、まぶたへの口づけはやむことなく続けられた。

上着を脱がし終えた手が、鎖骨をなぞる。

「ぁ…」

肌と肌とが触れ合う感触に慣れていない僕は、そんなことにも感じてしまう。

目をつむって、指先が肌に溶けてゆくような感覚を味わう。
尚哉さんはさっきみたいに胸の突起には触れず、首筋を舐めたり指で耳をくすぐったりしている。

「…ん…は…ぁ、っ」

僕はそれだけでも充分に快感に溺れてしまっていた。
気持ちよくて、少し頭がぼぉっとしてきた時、

「ゃ、あぁっ!!…ん…、ふっ…ァ、あっ…」

突然の強い刺激に、今まで聞いたこともないような恥ずかしい声があがってしまった。

驚いて自分の胸元を見ると、僕の顔を見つめていた尚哉さんと目があった。
そして、次に目に飛び込んできたものに体が、かぁっと熱くなる。

刺激によって色づいた自分の胸の突起。
それをなめる鮮やかな色の尚哉さんの、舌。

「ア!!…ゃ…んっ…は、ァ…ぁ…」

僕の声に気を良くしたのか、舌を使っての刺激が続いた。
濡れて、妖しく光る舌先が体の奥にも熱を伝えていく。

「っ…は……ァ…あぁっ!!」

初めて味わう、その快感にますます乱れてしまう僕の吐息。



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