Sunny Days
トラブルはたいした内容ではなかった。
土、日だけ来ているアルバイトの連中がちょっとミスをした程度。
休日出勤していた社員がたまたま社外に出ていて不在だった為、会社から一番近い住所の俺に電話をかけてきた。
別に社員を呼び出す程ではなかったのだが、普段からあまり真面目に仕事をしていない彼らは必要以上に焦ってしまったらしい。
その原因を作った彼らに少し八つ当たり気味の説教をして、その仕事ぶりを見張る。
ついでに自分の仕事も軽くこなして、8時頃に帰宅した。
部屋に帰ると、リビングのソファで直が眠っていた。
起こさないようにそっと近づいてその姿を眺める。
朝と同じく邪な感情が渦巻いて。
すぐに、ソファから離れた。
昼食の片付けをしようと流しを見たら、食器は綺麗に洗われてきちんと棚に収まっていた。
洗濯物を取り込もうとベランダに出たら、それらはすでにたたまれて寝室に運ばれていた。
風呂を掃除しようと、浴室に足を踏み入れたら、浴槽にはたっぷりと水が張っていてあとは沸かすだけだった。
全て直がやったのだろう。
やるべきことをやってしまって。
それでも時間を持て余して、ソファで暇を潰していたら眠ってしまった。
ひとりで過ごす時間に、耐えられずに。
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