04
昨夜も散々弄り倒した体の、目覚めは遅い。
首筋や背中に這わせる舌に合わせて、背後からゆっくりと宗ちゃんの全身を愛撫する。
「っ、時間ねえんだから、はやくしろよ」
「宗ちゃん、ムードない…」
「こんな朝っぱらからムード求める方が間違ってら」
何度目かのため息をついて、宗ちゃんはくるりと体の向きを反転させた。
向き合った瞳は、僕とは違って覚醒していた。
僕の心と体は未だに、雨と微睡みの中にいるのに。
「悪いけど俺、マジで時間ないから」
早口に言って、宗ちゃんの顔が僕の股間に沈んだ。
「待っ…」
止める間もなく、宗ちゃんは口淫を開始する。
柔らかな唇と、ざらざらとした舌の感触に、一瞬にして自由を奪われる。
これでは、先程とまるで逆だ。
同性ならではの巧みな動きで、感じる所だけを正確に攻め立てられる。
「ン…、はぁっ…そー、ちゃ…」
「イきたかったら、イけ」
今やしっかりと勃起した肉棒を銜えたまま、器用に喋る宗ちゃん。
じゅぷじゅぷと卑猥な水音を盛大に響かせて、下腹部が灼けるように熱くなった。
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