Congratulations!

リビングのソファに座って、竜介さんにされるがままに、唇を受け入れる。

おでこ、頬、首筋。

唇は軽い音をたてながら、器用に制服のシャツのボタンを外していく竜介さん。



「高校の制服で初エッチ、だな」

「また暁人さんに恨まれるかもよ?」

「アイツはいつも、タイミングが悪いんだよ」

くっ、と笑う竜介さんは、心底楽しそうだ。

初めての時もさあ…と昔語りをしながらも、竜介さんの指先は、的確に僕の敏感な所を刺激する。

「ん…、もう、お話はいいから」

「ノって来たね?菫。ココも固くなってる」

うりうりとわざとらしく制服のズボンの上から僕の股間を撫でる竜介さん。

「はっ、…んんっ、…!」

「制服汚れちゃうから脱ごっか」

「ぁ、ヤ…」

僕の返事をきく前に、ズボンのチャックをおろそうと、竜介さんの手がかかる。

「ハイ、そこまで」

低い声と同時に、背後から暁人さんの声が響いた。

「まったく…油断も隙もないな、お前は」

ひょいっ、と僕の体を竜介さんから引き剥がして、何事もなかったかのようにボタンを留めてくれる。

「お、おかえりなさい。暁人さん」

「ただいま。制服よく似合ってる。どっかの馬鹿が脱がしたくなる気持ちも分かるよ」

銀のフレームの眼鏡の奥でにっこりと笑う暁人さん。

「俺は菫の入学祝いを…」

「そうだ、菫。これお祝い」

竜介さんの言葉を無視して、暁人さんがバッグの中から箱を取り出した。



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