『スザク、敵は数が多い。注意しろよ!』
「わかってるよ、ジノ」
だよなっ!というジノの声とともにこちらから仕掛ける。
今日もいつものように任務の遂行。ラウンズにオフはほとんどない。
国のため、国民のため、治安を守るために僕たちは動く。
「はあっ!」
最近増えてきているレジスタンスたちの暴動を止めようと動く。
止むを得ず戦闘に入ってしまうのはいつもだ。
僕はランスロットに乗って、ジノはトリスタンに乗って、任務を遂行する。
『、枢木卿っ!!』
「え――――」
乱戦を繰り広げる戦場。細心の注意はいつも払っていたつもりだった。
だけど、今日に限って少し前線に乗り出しすぎたのか的に背後を取られてしまった。
気付いたのは見方で、無線で名前を呼ばれやっと気付く。しかし、その時にはもう遅かった。
敵の攻撃は、ランスロットのウイング部分に命中した。
『スザクッ!!』
「〜〜大丈夫。だけどウイング部分がやられてる。敵の攻撃をかわせるかわからない…」
『わかった、おれが援護する!』
「ありがとう、ジノ」
ジノは援護が得意。こういうときはすごく助かるし頼もしい存在になる。
『スザク、右に3機!』
「はああっ!!」
ジノのサポートでなんとか敵の攻撃を凌ぎ、敵の行動を止める。
このままいけば難なく終わる、そう思ったときだった。
『スザクッ!!』
「なっ………」
再び鈍い音と衝撃が僕を襲う。
一瞬気を緩めてしまったのか、僕はジノの言葉に反応できずに背後から攻撃をくらう。
しかも、さっきとは逆のウイング部分に―――
『スザクーーーーーッ!!』
「くっ!」
浮かんでいる事が出来なくなったランスロットは重力に従い海目がけて落下していく。
なんとか持ちこたえられないかとあちこちをいじる。しかしランスロットが復活することはなく、僕は海へ落ちた。
『ヴァインベルグ卿!枢木卿が―――』
『わかっている!だが今はこの戦況をなんとかするのが先だ。…急ぐぞ!』
『はっ!』
1st.最後に見たのは鮮やかな青
(衝撃によって遠のいていく意識の中聞こえた会話。僕はただ沈んでいく)
END
2011.09.02
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