一体この状況を何と説明したら良いのだろう。
寝苦しいと感じて起きてみると、隣には。
「..何、これ。」
我等がハートの海賊団キャプテン、トラファルガー・ローの姿。
頭の思考回路が上手く働かない。一体なぜ、私のベッドに、大好きな人が寝転がっているのだろうか。
「とりあえず、起こした方がいいのかな。」
キャプテン、と、揺さぶってみるが、返事はない。困り果ててベッドから降りようとしたとき、何かに右腕を掴まれた。腕を掴んだその正体に、心当たりは一つしかないけれど。
「どこへ行く。」
「キャプテンこそ。どうしてここに?」
そう言った瞬間、視界がぐるりと回る。今度は私がベッドの上に転がっていて、天井を見上げる私の上には口角を上げて笑うキャプテンが。
「そんなこと。」
耳元で囁く声に、背中がぞくぞくする。
「聞かなきゃ分からねェ程、お前もバカじゃねェだろう?」
そう言って近づいてきた唇を、拒むことはできなくて。噛み付くようなキスをされながら、このままどうなってもいいとさえ思えた。
カラダも心も全部、召し上がれ
少しでも残したら許さないから。
20100711 mary
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