死ねばいいのに、なんてことを本気で思った。いっそ耳が、頭がおかしくなればいいと思いつつ気が狂ったような大音量で、イヤホンから聞く音楽はちっとも頭に入らなかった。まあ、当然と言えば当然であった。
なにを考えているのか、私はどこへ行きたいのか、全く思い付かず今を生きている。死んでいる生きた世界と生きている(であろう)死んだ世界の平行線を私は見た。ずっと昔飲み込んだ言葉を思い出す術を私はもう、知らない。きっとまたその時が来たら思い出せるだろうか。
ぶちりとコンセントを引き抜いた。壊れたら、どうする、いっそ死ぬ。こんなことを続けていたらいつか来る私の死因は感電死かもしれない。ああなんて下らない、情けない、感電死するなら雷にでも打たれるくらいのスケールを希望する。派手だと思う。


title:死ねよ

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