あの時からずっと


(GO虎丸)



あなたの傍にいるようになって、もう10年の月日が流れました。あの時からあなたは随分と変わりましたね、外見も、そして中身も。俺だって変わりました。見上げていたあなたも今では同じ目線になった。



あの時からずっと追いかけ続けてきたあなたの背中。でも、あなたは大きすぎて。俺がどれだけ追いかけたって、あなたは常にその先を行ってしまう。

あなたとボールを追い掛けるのが好きでした。憧れのあなたと同じフィールドには立てたことが嬉しかった。今はもうあんまりサッカーなんてやらないけれど、いつかまたあなたとボールを追い掛けたい。

あなたのその瞳を覗き込むのが好きでした。昔から変わらない、その瞳。真っ直ぐと前を見つめるその眼差し。あなたは無口で静かな分、その瞳で多くを語っていた。


今その瞳が見据えているのは、サッカーの、いや、世界の未来。何を考えているのかわからない、何をしようとしているのかわからないけれども、『付いて来てくれるか』と不安げな表情で訊かれたときに、俺は決めました。

何があっても、あなたを支え続ける。



あなたの隣に立つことになりました。でも、本当の意味での隣には立てていないと思います。それでも、あなたが俺をこの場所においてくれたのは本当に嬉しいです。



どれだけあなたが遠くに行ったって、その背中を追い続けます。いつかあなたの隣に並んで歩いてみたいから。


そのときには、告白でもしましょうか。




『好きですよ、あの時からずっと』


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あるぇ?甘甘目指してたのに突然変異したね?

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