「ちょっと!やめてよまじで!」

「今のはお前が悪い、確実に」

「そっちが悪いに決まってんでしょ!」



私が何故怒っているかと言うとロー先生の授業中に夢の国へレッツラゴーしていたらキッドの奴が消しゴムを頭に直撃さしてきたのだ。ほんとに許せない!コントロールはいい癖しやがって!(え、私が悪い?ないない)



「ほう‥***、授業中に寝るとは
なかなかいい度胸してるじゃねえか。」

「まじで寝てない寝てない!」

「よだれ垂らしてる癖に寝てないだぁ?」

「‥ごめんね先生!テへ(はーと)」



先生に首を絞められた挙げ句荷物運びを頼まれた。(くっそ、充分可愛いかっただろうが!)あー重い、私レディだよレディ!隈濃い癖に命令しやがって!と、殺意がわいた事は心の奥にしまっておこう。






「おせーんだよ。」



荷物運びを終えた私は早速帰ろうと校門をくぐり抜けたら、何故かキッドに声をかけられた。え、なんで?



「元はと言えばあんたのせいじゃん!てか何でいるの?」

「うるせーな。お前待ってたんだよ。」

「は?』

「***に今日は悪い事したって思ったから謝ろうと思って、待ってたらいけないのかよ」

「‥‥い、いけなくない」

「今日は悪かったな、帰ろうぜ」

「う、うん‥」



キッドのせいで荷物運びをさせられたのに、今の一言で何故か許してしまった。そしてきゅんって胸がくるしくなった。あれ?何でだろう、ふと前をみると、キッドの大きい背中。考えるのは明日でいいや、とりあえずは、うん、帰ろう。







(意地悪で無駄にでかくて)

(だけど、たまに優しかったり)






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