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毎度お馴染みの、夜の美術館に到着した奇捜班。


今回は坂田抜きだが。


「…で、どの部屋なんだ桂?」

でかい建物の前に立つ俺達奇捜班。

「前と同じ部屋だ。」

美術館の時計を見ると時刻は8時。

中に入り、前と同じ部屋のドアを開けた。


「「…は?」」

「ん?どうした二人共。さっさと中へ入らぬか。」

てっきり中には誰もいないと思っていた。

なのに何だ?この人の数は。
ざっと見50人はいるぞ。

「おぃ、ヅラぁ。一体なんだこいつらは。」

「口をつつしめ高杉。」

そう言って桂は一人の男に近づき何やら話をしている。

あ、こっち来た。

眼鏡をかけたクリーム色の短髪の男も一緒だ。

「こちらが、今回協力してくれる伊東さんだ。」

「どうも。」

眼鏡をくいっと上げる。


……協力だぁ?

「おぃどういう事だよヅラ。協力って。」

「おや、言ってなかったか?うえ(上層部)が人員を50人程派遣してくれたのだ。」

「「はぁ!?聞いてねーよ!」」

綺麗に高杉とハモった。

「どうやら桂君が言い忘れてたみたいだね。」

苦笑する伊東。

「あぁすまんすまん。俺としたことがうっかりしてた。」

うっかりで済ますんじゃねぇえ!

「よろしく、奇捜班の…ええと……」

「あ、眼帯が高杉でもう片方が土方。」

もう片方ってなんだ片方ってぇえ!

「なるほど。」

そこは納得するとこじゃねーだろ伊東!

「まず、今回の作戦を説明しよう。」

またもや眼鏡を上げる伊東。

……なんかいらっとくる。





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