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「………以下長いので省略。銀時からの報告は以上だ。」

読み上げた高杉が自分の椅子に腰を下ろした。


……え?


「…………オイ、何だ今の報告書。ツッコミどころありまくりなんだけど。」

「知るかよ。これにそー書いてんだよ銀時が。」

高杉が俺を左目の邪眼で睨みつける。






とにかく状況整理から。

俺の名は土方十四郎。

奇捜班の一人。

で、今俺に睨みをきかせているのが高杉晋助。

奇捜班の一人。

俺の右に座っているのが桂小太郎。

やっぱり奇捜班の一人。

そしてもう一人、白髪天パ、坂田銀時。


奇捜班の一人だが、今この部屋にはいない。





ナイトが盗みにきた数日前、俺達は窓の外に逃げたナイトを追った。

いや違う。追ったはずだった。

なのに建物周辺を探しても一向に見つからず、ならば何か証拠はないかと辺りを捜索しても何も見つからなかった。

かわりに見つけたのが、建物に戻ったときに座りこんでいた坂田だった。


しかも身体がボロボロ。


何があったのかと尋ねたらどうやらナイトにぶつかって怪我をし、ナイトに手当てをしてもらったらしい。
よくわからなかったが怪我をしたということで即刻病院送り。

左足骨折、右肩脱臼の全治2週間。

通常より半分以下の早さで治るのは医者の話によると応急処置が完璧だったからだとか。



で、現在入院中のため坂田はこの場にはいないというわけだ。





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