Page11



奇捜班の方々が部屋を出ていった。

…単純な方々でィ。


そう思いながら、部屋の中へ入り、予め持ってきた先に重りがついたロープをシャンデリアへ投げた。

重りがくるくる回り、ロープがシャンデリアに巻き付く。

ぐっと引っ張り解けないか確認をした後、ロープに捕まり窓から飛び降りる。

そのまま床に着地したら計画通りだった。




しかし、前方で人が動く気配。


危ねェ!

「危な…!」

咄嗟に叫び身体を捻ったが、遅かった。


途端に身体に強い衝撃。


そのまま後ろにふっ飛ぶ。

受け身を取ったが、両目にヒンヤリとした空気が当たる。


―…アイマスク無くしちまった。いや、そんな事より。


まずい。

ぶつかった後に聞いた『みしぃ』という音。


急いでぶつかった人の方へ走る。
覆面(アイマスク)をしていないが気にするか。



あの音は…!


骨が折れる音だ。





prev next



- 34/105 -




TOP
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -