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奇捜班の方々が部屋を出ていった。
…単純な方々でィ。
そう思いながら、部屋の中へ入り、予め持ってきた先に重りがついたロープをシャンデリアへ投げた。
重りがくるくる回り、ロープがシャンデリアに巻き付く。
ぐっと引っ張り解けないか確認をした後、ロープに捕まり窓から飛び降りる。
そのまま床に着地したら計画通りだった。
しかし、前方で人が動く気配。
危ねェ!
「危な…!」
咄嗟に叫び身体を捻ったが、遅かった。
途端に身体に強い衝撃。
そのまま後ろにふっ飛ぶ。
受け身を取ったが、両目にヒンヤリとした空気が当たる。
―…アイマスク無くしちまった。いや、そんな事より。
まずい。
ぶつかった後に聞いた『みしぃ』という音。
急いでぶつかった人の方へ走る。
覆面(アイマスク)をしていないが気にするか。
あの音は…!
骨が折れる音だ。
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