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「おぃぃぃ!なんで電気消えたんだよ!」
「俺が知るか!」
「ちょ、皆そこにいろよ!?絶対俺のそばから離れないでください!」
「坂田落ち着け!お化けなんていねーと思いたい!」
「『思いたい』ってなんだよ『思いたい』って!」
「…あれ?さっきから桂と高杉が一言も喋ってないんだけど…。」
「えええええ!?ヅラぁぁ!高杉ぃぃ!お前らいるよな!?お化けにあっちの世界へ連れていかれたりしてねーよな!?頼むから返事してくれ頼むから!」
「じゃかぁしぃぃぃわぁぁ!!!」
ゴイン!!!
後頭部に強い衝撃。
「貴様らもっと緊張感というものをわきまえぬか!」
オオオオと痛みに悶える。しゃがみこむと前方の方から坂田の同じくオオオオという声。
坂田も殴られたらしい。
「なんだよヅラ!びっくりすんじゃねーか!&痛いじゃねーか!」
「たわけが!ナイトがくるかもしれんというときにパニックに陥ってどうする!」
桂の声がしたほうを向くと闇にぼんやり浮かび上がる長髪。
だんだん暗闇に目が慣れてきたらしい。(俺が。)
「真面目にやれ!ヘタレ共!」
「「こいつと一緒にすんじゃねー!」」
二人の声が見事にハモったとき。
―――バタン!
大きな音が部屋にこだました。
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