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「…っと。」
月明かりに照らし出された美術館の屋根の上。
そこに一つの小さな影が降り立った。
頭には目玉が二つ描かれた灰色(いや、黒色?)のアイマスクらしきもの。
さて、と呟き、影は建物のバルコニーに舞い降りる。
部屋の中には複数の気配。
(…奇捜班の方ですねィ。)
時刻は8時55分。
影は目をつぶり、深呼吸をする。
そして目を開いた。
(…………行くか。)
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