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「どうしようか…。」
空になったシャンプーの容器を前に、うーんと悩む。
残りが少なくなっているとは思っていたが、まだ買い置きがあるからと安心していた。
「あると思ってたんだけどなぁ…。」
ちょうど昨日で使い切ったから、今日ボトルに詰め替えようと風呂に入る前に棚を漁ったところ、どうやら俺の記憶違いだったらしい。
他に両親が出張先のホテルで貰ってきたやつとか無いか探したけれど、この家にシャンプーはもはやどこにも無いようだ。
ちら、と時計を見ると10時を少し過ぎている。
ギンやトシに夜は出歩くなと言われているけど、髪を洗わないわけにはいかない。
「買いに行こう。」
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