夢見る少女とお兄さん

 
「まずは誰に聞こうか」

「誰でもいいだろ‥」

渋い顔をするヒデノリを引きずり回し、私は真田の町を歩く。恋愛経験が豊富そうな人を見付けなくちゃ!

「良くない!経験者じゃなきゃ意味無いでしょ!」

「ていうか俺にとってはこれこそが意味無い行動だっての‥」

「あ、ユウスケさん!」

私は公園にいるヒデノリの兄のユウスケさんを見付けた。私はユウスケさんに駆け寄ろうとしたがピタッと足を止める。

「あの人に聞いても何も得られないな、他行こ」

「ちょっと!!」



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