妄想少年の溜め息
「‥そんなに恋愛物がいいのかよ?」
「うん!」
即答する幼馴染に俺は頭を抱えた。なんてめんどくさい奴なんだ、なんで俺の周りにはめんどくさい女しかいないのだ。
「名案思い付いた!」
「迷案?」
「ちがう!」
「ま、どうせたいしたことないだろうが一応は聞いてやろう。なんだ?」
「恋愛がわからないなら経験者に聞くのよ!」
あ、また面倒なことになりそう。と思った時には時既に遅し、幼馴染は俺の手を引いて立ち上がり、部屋を飛び出した。
「はあ‥」
俺は強引な幼馴染に引きずられるまま、外に出た