「ヒデノリ、あんたって漫画も好きだけど小説も好きだよね？」

「あ？‥まあ、ひまなら読むけど、それが？」

俺が趣味の漫画を書いていると横で俺が書いた漫画‥前作にダメ出しを言い続けている幼馴染を見た。

幼馴染は鞄をガサゴソと漁り、大きな茶色の封筒に入ったものをバッと差し出した。

「うわ、な、なんだよ」

「読んで！」

「‥‥読む‥？ってことは、これ‥小説？なに？お前の自作？」

「世紀末プラトニックがテーマな純愛物語よ！」

なにコイツ、ちょ、コイツが純愛とか世紀末プラトニックとか真顔で言ってるとマジ笑える‥あ、すいません。ちゃんと真面目に読むんで殴らないでください。