本音は言えないから流れるの
さびしい、と言えば彼はすべてを投げ出して私の元に来てくれるだろうか?いつも私は二番手。彼女なのにね、
彼はなにも悪くないのに私は胸中で彼に恨み言をこぼす。そしてそんな自分に嫌気がさす。でも、彼に恨み言‥なんて悪循環。
私はどれだけ愚かなんだ
もういっそだれかに大口開けて笑い飛ばしてほしい。そうすれば惨めさに拍車がかかって死ねるかもしれない。
「‥‥ねえ、知ってる?ヨシタケ‥明日はね、私たちの‥半年の記念日なんだよ。」
だれもいない河原で月を眺めながら私は言う。私の隣を寒い風が吹き抜けそして‥目尻から伝う雫が私の頬を濡らした。