いつでもきみは

今日は私の彼氏であるヨシタケが如何に優しいかを知ってほしいと思う。友達が自転車のカギを無くしたらなにも言わずに見付かるまで一緒に探してくれる。友達の誕生日に無いお金を振り絞ってプレゼントを買ってあげる。友達の妹が困っていたらさりげなく駆け付けてくれる。それくらい、優しい人なの。

私の自慢の彼氏よ。

でも‥でもね、きみは‥決して私を優先してくれたことは無いね。

彼が友達とカギを探してる時間、私は公園で来ない彼を待っていた。プレゼントを買ったお金で翌日のデート資金が消えた。友達の妹のピンチに駆け付けたから放課後デートが無しになった。

‥そして、今回も。

「うん‥そっか。友達の付き添いでこれから一緒に病院行くんだ。わかった、じゃあ、明日は一緒に帰ろうね。」

電話を切って携帯をしまう。また、お友達‥か。なんて優しいんだろう。さすがは私の彼氏ね!

なんて、意地を張ってもすぐに剥がれる虚勢。胸のうちはドロドロとしたもので渦巻いていた。

嗚呼、彼はとっても白くてきれいだというのに‥私はどうしてこんなにも醜いのかしら?



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