放課後になって私は急いで北高の門に向かった。早くヨシタケに会いたい「着いた‥」まだヨシタケは来ていない。私は壁に寄り掛かってヨシタケを待つ。大丈夫、私‥待つのは得意だから。しばらくして、昇降口からヨシタケの声が聞こえた。来た!と私の心臓が早鐘を打つ。「おい、ヨシタケ。頼むよ!友達を助けると思って一緒に帰ってくれよ!もう全力疾走は嫌なんだって」聞こえたのはヨシタケと友人らしき人の声。私は胸が締め付けられた。嗚呼、またか。