今日は朝からヨシタケが私に会いに来てくれた。それだけで私は最高に嬉しい。
「それでね、この前友達が‥」
「へえ、それで?」
「男子高の生徒を追い掛けて隣町まで行ったんだって。すごいよね」
「‥なんかどっかで聞いたことあるような‥」
私とヨシタケは話をしながら学校までの道を歩いていた。ヨシタケは私の話を楽しそうに聞いてくれる。
それが嬉しかった。
「あ‥着いちゃった、」
「早いな」
「‥‥‥‥‥」
「んな顔すんなって、帰りにまた会えるだろ?」
「一緒に帰ってくれるの?」
「当たり前だろ。」
「じゃあ、今日は私が北高の門で待ってるね!」
「おう、じゃ‥放課後な。」
「うん!またね!」
私は笑顔でヨシタケに手を振る。ヨシタケも笑顔で私に手を振り返してくれた。