「ふぐぐ‥っ!」
「なに?またやってんのか?」
ヒョコッと後ろから俺は顔を覗かせる。妻の愛は一生懸命、掌を合わせて力を入れている。確か‥バストアップ体操とかなんとか
「別にそのままでいいって言ってんだろ?大きさより感度だろ」
そういって後ろからお世辞にも大きいとは言えない胸を揉んだ。すると肘鉄を喰らった。
「今、体操してるでしょうが!」
「そこかよ!」
「ああもうっ!なんで大きくならないのよ!モトハル、ちゃんと揉んでる!?」
「揉んでんだろ!毎日毎日!」
「それじゃ足りないわよ!」
「あ?なんなら今から‥って、」
「なによ?」
「‥お前‥また買ったのか」
俺は愛の隣に置いてある袋を取って中身を開ける。そこには所詮胸を大きく見せるブラという物が入っていた。
「何個目だよ」
「い、いいじゃない。別にあって困るものでもないし」
「なんでわざわざこういうの買うんだ?‥まさか、見せたい奴でもいんのか?」
「‥モトハルだけど。」
「はあ?」
「見せたい人‥モトハルだって」
「‥‥‥‥‥」
愛はそっぽを向きながら俺に言う。俺は少し驚いた。愛は慌てて言い訳を始めた。
「だ、だって!昔、モトハルは女なら胸ある方がいいとか言ってたし、それなら少しでも大きく見せれた方が‥」
「お前な‥俺はお前と結婚した時点でそんなの関係ねえってわかるだろ、それに‥愛の胸の大きさなんてとっくに把握してるっての。」
呆れた表情をするも、内心はときめいていた。もう、こいつはなんていうか‥バカかわいいのだ。とっくに知ってるのに俺に良く思ってもらいたいが為にわざわざこんな下着を買うなんて‥
「ほんと、相変わらずだな。」
「な‥なんの話?」
「バカさも、胸の小ささもな。」
「モトハルのばかあああ!!」
「安心しろって。俺は大きさよりも感度と形の方を気にするから」
「うれしくないわよド変態!」
大きさ<ありのまま
−−−−−
アンケの胸の小ささを気にする子とモトハルの甘夢ですが、勝手に結婚設定にしてしまって申し訳ないです‥orz