「んで、なに食いてえの?」
青いエプロンを身に纏い、台所に立つモトハル。
「えーとね、ハンバーグ!」
「ハンバーグか‥めんどくせえな」
「えー‥私、モトハル君のハンバーグ食べたい!頑張って!」
「まあ、いいけど‥」
モトハルはそういうとハンバーグを作り始めた。愛は料理を作るモトハルの後ろ姿を見ていた
「ほら、出来たぞ」
「おおっ!美味しそう!それじゃあ早速、いただきまーす」
パクリとモトハルの作ったハンバーグを食べる愛
「‥‥‥‥」
「どうだ?美味いか?」
(う‥うそ‥?めちゃくちゃ美味い‥!少なくとも私が作るのよりは!)
「煮物」
「は?なんだよ」
「今度は煮物が食べたい!」
「どうしたんだよ‥」
モトハルは困惑しながらも愛の要望通り、煮物を作り始めた。
「煮物、これでいいか?」
「いただきます」
早速、煮物を食べる愛
(これも美味い!?そんなバカな‥!煮物は難しいのに、どうしてこんなにも私を唸らせる煮物が作れるのモトハル君!)
「肉じゃが」
「え?今度はなに?」
「肉じゃがーーーっ!!」
「わ、わかったよ」
(有り得ない!彼女である私より彼氏のほうが料理上手なんて‥モトハル君にお弁当作って渡そうなんて考えてた数日前の自分をぶん殴りたい!)
「み、ミノ先輩からモトハル君は料理上手って聞いてたけど、本当だね!凄く上手!ど‥どこでそんな技術習得したの?山奥の仙人でも倒して秘蔵のレシピとかゲットしたの?」
「いや‥授業に家庭科あるから」
「うちもあるよ!!」
「ど、どうしたんだよ‥?今日のお前‥なんかいつもと違うぞ」
(そりゃ、彼氏が料理男子でしかも美味かったら彼女としてのプライドがずたずたになるに決まってんだろ!)
「ほら、肉じゃが」
「私、肉じゃがにはうるさいのよ!何故なら私の好物は肉じゃがだからっ!私を唸らせた肉じゃがはたった一度だけ!あなたに私を唸らせた母の肉じゃがを超えられるかしら!?モトハル君!」
「どうしたお前、大丈夫か」
よくわからない自信に満ちた表情を浮かべながら愛は肉じゃがを口に運んだ。
モトハルは心配そうに愛を見ている。
「‥‥‥‥どう?美味い?」
「‥‥‥‥‥‥‥‥」
ガタンと椅子から立ち上がる愛。そしてゆっくりとモトハルに近付き―‥
「美味いんだよクソ!嫁に来い!」
「ありがとうございます!」
愛のハートブレイクショットがモトハルの心臓の撃ち抜いた
いっぱい食べるキミが好き!
(あとがき)
初モトハル夢です‥が、すいません
酷いですね土下座します
男日シリーズの二作品目です
まだまだ出したいキャラが
たくさんいるので更新頑張ります
お付き合いいただき、ありがとうございました