「たくさん種類あるね!」
「そうだな」
「どれにするか迷っちゃう」
今日は幼馴染みの愛とスイーツ食べ放題の店に来ていた。横を見遣ると目を輝かせてケーキを選ぶ愛の姿
その姿につい頬が緩んでしまう
「あ、ミルフィーユあるよ!行こう、ヨシタケ!」
「慌てんなよ」
普段はあまりはしゃいだりしないコイツのこんな姿は、いつもより可愛く見えて、ドキドキする。当の本人はケーキに夢中だが俺はケーキよりもコイツにばかり視線がいってしまう
「‥‥って盛りすぎだろ!どんだけ食う気だお前!」
「え?やっぱりケーキが崩れちゃいそうになるまで取るのはまずかった?新しいお皿に入れればよかったね」
「そういう問題っ!?」
様々なケーキが一皿に集合し、今にも崩れそうだ。初っ端からこんな取って大丈夫なのかとヨシタケは心配するが、幸せそうにケーキを頬張る愛を見てなにも言えなくなった
(ま、まあ‥せっかくケーキバイキングに来たんだ。今日くらい‥いいか、)
自分も取ったケーキを頬張る。
甘い味が口の中に広がる
ケーキの美味しさと目の前の笑顔に口元が緩む
美味いモンが食えて、コイツのこんな顔が見れたんだ
素直に来てよかったと思う。
―1時間後―
「‥‥‥‥‥‥‥‥」
前言撤回。
今更、来たことを後悔する
目の前に山のように積まれた空の皿と未だに動くことを止めない幼馴染みの右手を見る
(‥この腹の何処にあんな量が入るんだ‥?)
入った時と変わらないペースでケーキを食べ続ける愛。当のヨシタケはもう既に胸やけをおこして脱落している。
「お前‥いつまで食うんだよ」
「え?まだまだいけるけど」
「有り得ねえ‥」
「もう食べないの?」
「しばらくケーキいらねぇ‥」
「根性無しね」
「うっせ、お前と一緒にすんな。糖尿になんぞバーカ」
「ふふん‥知らないの?ヨシタケ、女子には甘い物専用の別腹があんのよ」
ドヤ顔する愛に冷めきった目で愛を見るヨシタケ
「食い過ぎて出禁くらえ」
「食べ放題なんだから食べなきゃ損じゃん。んー、おいしー!」
「‥‥ったく、」
いつもこんくらいの笑顔を見せてくれりゃ、店から引きずり出せたのに。こんな顔見せられたら帰るに帰れねーじゃねーか。
(仕方ねえ‥こうなりゃ、とことん付き合ってやるよ)
頬杖をつき、目の前で幸せそうにケーキを食べる愛の表情を優しげに見つめるヨシタケ
いっぱい食べるキミが好き!
(あとがき)
初ヨシタケ夢です!
ヨシタケです、多分←
あるcmを見て思い付きました
他キャラのもUpしたいです
お付き合いいただき、ありがとうございました